*ポッドキャストの収録および本ページ内に掲載されている画像の撮影は、新型コロナウイルス感染防止のための対人距離の確保に関する措置が取られる前に実施されたものです。
ニューヨークを拠点としてファッションとポートレートを中心に活動する写真家であり、監督、芸術家の肩書きも持つソフィー エルゴートが、幼なじみでライター/ファッションスタイリストのニーヤ リチャーズと、写真家としての経験と哲学、アーティストとしての成長、若い女性たちを導いていくこと、そしてストーリーを語ることへの愛について語ります。
著名な写真家アーサー エルゴートを父に持ち、芸術家一家で育ったソフィーが、自身の写真家としての原点を語ります。幼少期からの興味をキャリアへと転換したソフィーは、探求と考察、そしてレンズを通して人生を見ることの喜びと共に、写真家としてのアイデンティティを確立してきました。
「撮影のセットでは、被写体のありのままの姿を捉えたいと思っています。照明のテストをしていると言って、実は撮影を始めていることもよくあります。カメラの前では見せない姿を捉えることができるからです。油断して、ポーズもとっていない、自分のことを意識していない瞬間です。こういった写真が最終的には一番良い作品になります」
ソフィーは、さまざまな職業や立場の人々の写真を撮ることを楽しんでいます。彼らの秘める「ストーリー」を理解し、作品の中でそのストーリーを真に捉えた姿を表現しようと試みます。デビアス フォーエバーマークとは、さまざまなプロジェクトでコラボレーションを果たしてきました。ロザリオ ドーソンやジャネット モックなど6人の素晴らしい女性たちへトリビュートを捧げた写真展「Females in Focus」は、ソフィー自身の心にも深く響く作品となりました。
ソフィーは、自身の生まれ育ったクリエイティブな環境から得られた多くの機会に感謝する一方で、同じ機会がもたらされていない若い女性たちとつながり、彼女たちにもチャンスを与えるための活動をしています。次世代の女性写真家への情熱を語るソフィーは、キャロライン プライドと共同設立した非営利団体「Through Our Lens」での活動を通して、ファッション業界でのキャリアを夢見る10代の女性たちに、様々な機会や参考となる資料を提供し、業界内のダイバーシティを支援しています。自身がエレン フォン アンワース、サリー マン、ナン ゴールディンといった女流写真家たちに影響を受けたことから、若き写真家の卵たちにも同じように影響をもたらしたいと考えているのです。
ソフィーは、ダイヤモンドの撮影のコツやテクニック、不透明で困難な時代における新しいクリエイティブな働き方などについても語っています。
どのような状況にいても、どのようなプロジェクトに参加していても、人々の本当の姿を捉えようとするソフィーのたゆまぬ追求は、写真の永続的な力、つまり“永遠”に対する彼女の信念を最もよく表しています。時はいつしか過ぎ去りますが、写真、記憶、そしてストーリーは、絶えることなく存在し続けるのです。